情報セキュリティ事件・事故のまとめ

標的型メール攻撃、内部不正・不注意、ビジネスメール詐欺、サプライチェーンの弱点、システム障害、サイバー攻撃などなど

京セラ株式会社、従業員パソコンがマルウェア(Emotet)に感染したと発表

お客様へのお知らせ
京セラ株式会社「お客様へのお知らせ」

概要

スマートエナジー事業本部に所属する従業員が使用するパソコンが9月26日、マルウェア(Emotet)に感染し、従業員を装った第三者からの不審メールが複数の方へ発信されている事実を10月1日ごろに確認。
不審メールには、暗号化されたZIP形式のマルウェアファイルが添付されていた。

「スマートエナジー事業本部」とは
  • 2020年4月1日に「ソーラーエネルギー事業本部」から改称

太陽光発電システムや蓄電池、また燃料電池SOFC)などの環境エネルギー関連

  • 製品の開発、製造、販売を中心に事業を展開

流出情報/影響

  • 個人情報最大約1万5000件(重複を含め1万4853件の項目が含まれる)が外部に流出した可能性
流出した個人情報の主体

ハウスメーカー経由で販売し、または、お見積り依頼があった住宅用ソーラーシステム設置工事の施主、ハウスメーカー担当者、従業員

流出個人情報の種類
  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレスなど
流出対象メール

2012年4月から2016年4月までの送受信メール(3万8502件うち約3500件)

原因・問題

  • 従業員宛てに送信したメールに暗号化ZIP形式に不正マクロを含むファイルを実行したもよう
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「コンテンツの有効化」をクリックすると不正プログラムがダウンロードされる
  • 感染したパソコンから社内外に約3万通の該当従業員を装った不審メール送られたという
  • マルウェア「Emotet」は情報の窃取に加え、さまざまな不正ソフトウェアをダウンロードする
  • 悪意のある者によって、不審メールに添付され、感染拡大を狙う